分譲マンションの角部屋と中部屋のメリット・デメリットを比較

分譲マンションの購入を検討する際にどの階数のどの部屋を選ぶか悩む方もいらっしゃるでしょう。
本稿では建物の角に位置する「角部屋」と住戸に挟まれた「中部屋」のメリットやデメリットについてまとめてみました。
目次
1.角部屋のメリット・デメリット
2.中部屋のメリット・デメリット
3.まとめ
1.角部屋のメリット・デメリット
角部屋の分譲マンションは採光が良く、専有面積が広いケースが多い為人気があります。しかしその反面、価格も高く設定されています。
角部屋にこだわる方も多いですが、予算や利用目的などを考慮して選択しましょう。
新築分譲時に高い価格で販売されているからと言って、将来中古マンションになった時も高く売れるとは限りません。中古マンションの購入希望者は新築マンション購入者よりも立地条件にこだわる方が多い傾向があります。将来の売却や賃貸を考えている方はそのような面も念頭に置いて検討しましょう。
1-1 角部屋のメリット
| 採光が良い
建物の外部に面する壁が2面から3面あるため採光が良い。
| 風通しが良い
窓が多く、2~3方向から通気できるため風通しが良い。
| 希少性が高い
一般的にマンションの角部屋比率は高くないので、希少性がある。
1-2 角部屋のデメリット
| 価格が高い
分譲マンションの角部屋は中部屋と比べ専有面積が広く部屋数も多いことが多く、その分販売価格も高くなりがちです。また、中部屋と同等の広さや眺望であっても角部屋は高く設定されます。
| 家具の配置が限定され易い
角部屋は窓が多い為、家具の配置が限定されがちです。
| 外部環境からの影響を受け易い
角部屋は中部屋に比べ建物の外部に面する壁や窓が多い為、外気や外部からの騒音などの影響を受け易くなります。近年のマンションは壁には断熱材、窓はペアガラスや防音サッシの採用などの対策が施されていますが、中部屋と比べ相対的に影響を受ける可能性は高くなります。
2.中部屋のメリット・デメリット
中部屋を選択し購入した方はその広さや間取り又は価格などを気に入ったり、「角部屋」が既に売約済であったため中部屋を購入したという方もいます。
中部屋よりも角部屋が良いというのは衆目の一致するところかもしれませんが、分譲マンションを購入する場合の第一の選択肢としては立地条件を挙げる方が多数派ですから、「中部屋又は角部屋」という選択肢は価格や間取り等と共に2番目、3番目以降の選択条件となることが多いようです。
したがって、資産価値の影響も中部屋と角部屋で将来大きな違いが出るとは一概には言えないところでもあります。
2-1 中部屋のメリット
| 価格が安い
分譲マンションの多数を占める中部屋は角部屋と比較すると価格は安く設定されています。また、同じマンションにおいては専有面積が狭く部屋数が少ないケースが多いようです。
| 外部環境からの影響が少ない
中部屋の住戸は両隣の住戸に挟まれており、バルコニー面と玄関側の2面だけが建物外部と接していていることから外気の影響や外部からの騒音の影響は角部屋に比べ小さくなります。
2-2 中部屋のデメリット
| 採光が限定される
中部屋の採光は主にバルコニー側の1面からとなります。玄関側は小さな窓となることが多い為、採光は限られます。
| 玄関前の人の往来
中部屋は住戸に挟まれていますので、玄関前の共用廊下において人の往来が発生します。
3.まとめ

以上見てきたように、居住性の面では角部屋が優れているところが多いかもしれません。しかし、住まいは予算や立地、階数や家族構成さらには利用目的など様々な要素を複合的に検討が必要です。
また、各々の好みや重視するポイントにより選択肢も異なるものとなります。
したがって、実際に分譲マンションを購入の際は角部屋か中部屋かの選択よりも重要な要素が多々ありますので様々な条件等を総合的に判断してより良い選択を心掛けましょう。