持家か?賃貸か?マイホーム購入の悩みを解決しよう!

持家が良いのか?それとも賃貸が良いのか?よく聞かれる質問です。インターネット上や雑誌など様々なメディアで見聞される、いわゆる「永遠のテーマ」なのかもしれません。
持家派の人は買った方が良いと言い、賃貸派の人は借りていた方が楽だと言ったりします。
それぞれの立場で金銭的な試算をしているケースも見受けられますが、人それぞれの価値観や家族のライフプラン、さらには経済状況などにもよりますので簡単に答えが出るものではありません。
そこで本稿では金銭的な損得の比較ではなく、持家、賃貸それぞれのメリットやデメリットなどを挙げながら考えてみたいと思います。
目次
1.持家のメリット・デメリット
2.賃貸のメリット・デメリット
3.持家、賃貸、それぞれの未来
4.まとめ
1.持家のメリット・デメリット

分譲マンションや一戸建てなどの持家を購入した場合のメリット・デメリットは以下のような点が挙げられます。
持家のメリット
①設備・仕様や内外装のグレードが高い
②住宅ローンを完済すれば住居費用の負担が軽くなる
③自分の資産となる
④老後の安心感が得られる
持家のデメリット
①維持・管理・修繕費等の負担
②長期の住宅ローン
③固定資産税・都市計画税が掛かる
④住み替えや引越しが気軽にできない
以上のように持家のメリットとデメリットは対のような関係と言えるかもしれません。
メリット①及びデメリット①はグレードが高い反面その維持・管理が必要であり、メリット②及びデメリット②は長期に渡る住宅ローンを組む事になりますが、ローンを完済すれば住居費用の負担が軽減されます。
また、メリット③及びデメリット③は上記の②から続き、住宅ローンが終われば完全に自分の資産となり、その資産には固定資産税・都市計画税が掛かります。
最後にメリット④及びデメリット④は持家があれば、老後や退職後について安心感が得られます。さらに、住宅ローンが終わっていれば住み替えも気軽にできるでしょうし、マンションであれば売却して現金化したり、賃貸に出して家賃収入を得るという様々な選択肢を得ることができます。
2.賃貸のメリット・デメリット
賃貸の場合についてのメリット・デメリットは以下のような点が挙げられます。
賃貸のメリット
①気軽に引越しができる
②建物や設備の修繕負担がない
③固定資産税・都市計画税等の税負担がない
賃貸のデメリット
①終わりのない家賃及び更新料の負担
②設備・仕様や内外装のグレードが低い
③老後の不安
賃貸の場合も持家と同様、メリットとデメリットは対のような関係となっているようです。
まずメリット①及びデメリット①については、気軽に引越しができる反面、一生家賃や更新料の負担、引越すと新たに敷金・礼金や仲介手数料、引っ越し費用などの負担が掛かります。
次にメリット②及びデメリット②については、一般的に賃貸の場合は建物や設備等の負担がないがそれらのグレードが低いことを受け入れなければなりません。
持家並のグレードを求めると家賃は周辺相場と比べ割高となり、物件数も限られたものとなります。
最後にメリット③及びデメリット③については、自分の物ではないので税負担はありませんが、退職後や老後の住まいに関して不安が付きまといます。
3.持家、賃貸、それぞれの未来

持家や賃貸に限らず住まいは長いスパンで自身や家族のライフプランなども含めて考えなくてはなりません。
一生安い家賃で快適で便利な住宅を借りられるならば無理して購入しなくても良いかもしれませんが現実的ではありません。
特に高齢者にはいくら現金資産があったとしても貸し渋る大家さんもよく見受けられます。
長い住宅ローンが嫌いであったり、転勤が多い為マイホームに対して消極的であったり、将来は実家に戻るつもりでいる方なども一緒に考えてみましょう。
以下に持家と賃貸の場合のそれぞれの未来についてメリット・デメリットを挙げてみました。
持家の未来
メリット
①住宅ローンは期限や支払額が決まっている
②老後の住居費用の負担が少なくて済む
③購入費用の負担の対価として現物資産が残る
デメリット
①固定資産税等の負担
②戸建ての場合はリフォームや建て替え等の負担
③マンションの場合は管理費・修繕積立金等の負担
賃貸の未来
メリット
①「定年まで」は気軽に引越しができる
②内外装や設備の修繕負担がない
③固定資産税等の負担が無い
デメリット
①一生続く家賃や更新料の負担
②定年退職後や高齢になると賃貸契約そのものが厳しくなる
③これまでの支払いの対価としての現物が残らない
4.まとめ

以上見てきたように、持家と賃貸ではどちらもメリット・デメリットがあり一概にどちらが良いと言えるものではありません。
金銭的な比較も各自のライフスタイルや経済状況等にも左右されますのであまり大きな意味はないようです。
しかし、住まいは生活の基本である「衣食住」の一つであることからその大切さについては多くの人が共感されるのではないでしょうか。
そのことから考えると快適で満足できる住まいは「持家」に軍配が上がるかもしれません。
したがって、自身や家族の環境、さらに経済状況などが許せば「持家」を持つことは各自のライフスタイルにとって意味のある選択肢の一つと成り得るでしょう。
単純な金銭的比較や生涯コストのシミュレーションなどを鵜呑みにせずしっかり考えて決めましょう。