マンションと一戸建て どちらがいいの?
マンションと一戸建て、どちらがいいのか? 良く比較されますが、どちらも住宅と言う点は共通していますが、集合住宅と一軒家と言うまったく別の商品ですのどちらが良いとか悪いとか言えません。 選ぶ人の好みや価値観、ライフスタイル等によって見方は変わってきます。 そこで、ここではその両者の違いやメリット・デメリットなどを検証していきます。

目次
1.マンションと一戸建てのメリット・デメリット
2.マンションと一戸建ての違い
3.まとめ
1.マンションと一戸建てのメリット・デメリット マンションのメリット

マンションのメリット
○ 同じ予算であれば、マンションの方が立地条件が良い
○ 将来の売却や賃貸が容易である
○ オートロックや防犯カメラ、管理人等により防犯性に優れている
○ 住戸内はもちろん建物全体がバリアフリー化されている
○ 住戸内のみの清掃で済む
○ 機密性が高く断熱性が優れているため電気代等が安く済む
マンションのデメリット
○ 一般的には一戸建てに比べるとマンションの方が狭い
○ 管理費や修繕積立金、駐車場代等が掛かる
○ 上下階の音が気になることもある
○ 最近の分譲マンションはペットは飼えるが、頭数や体長などの制限がある

一戸建てのメリット
○ 一般的にマンションに比べて広く収納も充実している
○ 管理費や修繕積立金、駐車場代等が掛からない
○ 自由にリフォームや建替えが出来る
○ 独立性が高く、音の問題は少ない
○ 庭がある
一戸建てのデメリット
○ 同じ予算であれば、マンションに比べて立地条件が劣る
○ 将来土地は残るが少子高齢化が進む為、その資産価値が保たれるかは立地条件次第
○ 売却や賃貸などの換金性はマンションに比べ、劣る
○ 防犯対策が必要 ○将来のリフォームや建替え資金を各自で備える必要がある
○ 家族が減ったらメリットである広さを持て余すことになる
○ 敷地及びその周辺の清掃、庭の手入れなど維持管理の労力
2.マンションと一戸建ての違い

①立地
立地条件が同じであれば、土地の持分が少なく土地を有効活用するマンションの方が価格的には安く経済的です。したがって、一定の予算内で検討するとやはり一戸建てはマンションに比較して立地条件は劣ることになります。
②広さ
マンションでも100㎡や150㎡を超えるタイプもありますが、一般的には70㎡前後が平均的です。しかし、一戸建ては殆ど2階建ての4LDK タイプが多く床面積も100㎡を超えています。このように広さの面では一戸建ての方が広い場合が多い。
③居住性
居住性については、住む方の感じ方や住まい方、ライフスタイル等にもよりますので、優劣は付けがたいところです。マンション、一戸建てそれぞれメリット・デメリットがあります。
④維持費
維持費については、マンションの場合は計画的な修繕計画に基づき積み立てていきます。
一戸建ては一般的には10年に一度くらいの定期的なメンテナンスが必要です。
⑤換金性
換金性は、売却や賃貸収入について説明します。一戸建てと比べてマンションは立地条件が良いため売却や賃貸は容易です。また、鉄筋コンクリート造なので耐久性が強く維持管理もしっかりしているため築30年や40年でも売却や賃貸も出来ます。しかし、一戸建ての場合は賃貸条件はマンションに比べると悪くなります。
⑥資産価値
一戸建ての場合は良く土地は残ると言われますが、少子高齢化が進む昨今の状況では以前より立地条件が厳しく選別されています。都市や街の二極化により立地条件の良い所は土地の価値も上がりますが、そうでない場所は大都市圏の住宅地でも価値が下がる傾向になっています。また、郊外の利便性の良くない土地は利用価値も限られ、かえって土地を持つことが負担となっているケースも散見されます。
⑦防犯
防犯面ではやはりマンションの方が安心できます。集合住宅であることやオートロック システム、防犯カメラなどが標準で設置されており女性が単身で暮らしても安心できます。
一戸建ての場合は開口部が多いため戸締りには注意が必要です。また、住宅地に立地することが多いため夜間は暗く、さらに周囲から死角になる所が多く防犯対策が必要となります。
⑧終の棲家
最近は「人生100年時代」と言う言葉も聞かれ始めています。命が延びるのは良いですが、当然その間の住宅も必要となります。したがって永い耐久性をもった住宅が必要とされます。その意味では好き嫌いは別としても鉄筋コンクリート造のマンションは最も 合理的な選択肢のひとつとなります。普通に生活していれば住戸内のリフォームは必要なく、外壁などの共用部分については計画的な修繕積立金で賄われ突然の大きな出費はありません。また、バリアフリーとなっている点や庭の手入れや特別な防犯対策も必要ないマンションは老後の生活が楽になります。さらには、どうしてもマンション生活になじめないと言う場合は売却も容易ですし、老後の年金がわりとして賃貸に出して安定収入を得ることも出来ます。
そして老後に一戸建てに住む最大のネックの一つは10年に一度の定期的なリフォームにかなりの費用が掛かることです。これは人生が終わる迄つきまとう問題です。
3.まとめ

上述のようにマンションと一戸建ては様々な違いがあります。
簡単にまとめると、場所にこだわらず広さを優先する方は一戸建て、立地や利便性、先々の換金性を優先する方はマンションがお勧めです。また、マンションの場合は好みでなくても優先的な選択肢の一つとしなければならない場合もあります。それは、転勤族の方や女性の多い家庭、共働きの家庭、単身者などです。
しかし、住宅は高価な買い物となりますので良く考えてそれぞれのメリット・デメリット、ライフスタイルなどを考慮して検討しましょう。
家は昔から三度建てないと理想はかなえられないとも言われます。どちらを選んでも100%では無いことは頭に入れておく必要もありそうです。