新築マンションと中古物件の比較

新築マンションと中古のマンションや一戸建ての比較をしてみました。立地が良くて、設備も充実した新築マンションが良いのが 一般的ですが、予算や将来の資産価値、耐震性など様々な検討事項があります。その中で最適な物件を見つける為の参考にして下さい。ポイントを大きく三つに絞ってまとめてみました。
目次
1. 利便性・居住性の比較
2. 価格・諸費用の比較
3. 将来性の比較
4. まとめ
1.利便性・居住性比較

立地
住みたい街や最寄駅からの距離などどうしても譲れない条件があるなら、販売中の物件の数が多い中古の方が探しやすい傾向にあります。
ただし、最近は消費者の都心回帰の志向が強く立地条件のいい場所に新築マンションが建てられるケースが増えてきています。
広さ・間取り
広さや間取りは、新築も中古も、物件によって異なります。ただ、間取りのバリエーションは新築の方が豊富。
オリジナルにこだわるなら、中古物件の場合は、壊して工事をする必要があり、新築に比べ費用がかさみます。
設備・仕様
キッチンやバスルーム、収納といった住戸内の設備に目新しさや機能性を求めるなら、新築の方が有利。
中古物件であっても、リフォームで最新の設備を設置することはできますが、リフォーム費用がかなり必要となります。
設備・仕様を不動産業者が全面的に刷新して売り出すリノベーションマンションもありますが、周辺相場と比較してかなり割高となるようです。
音の問題
最近の新築マンションは、遮音性に配慮された床や壁が採用されていることがほとんどですが、中古の場合は物件ごとにスペックが異なるので、確認が必要です。しかし、中古はその確認が非常に難しいですし保証もありません。
セキュリティ
セキュリティ設備も年々進化しています。最新のものが標準で採用されているのはやはり新築。
ただ、ほんの数年で格段に差が出るものではないので、中古物件であっても防犯性に不安があるわけではありません。
ピッキング対策や防犯カメラの有無などは、物件ごとにチェックしましょう。
近所付き合い
新築マンションや新築一戸建ての分譲地では、一斉に新生活をスタートしますので、子供はもちろん親も友達を作りやすく安心感があります。
中古住宅は隣の家はどんな家か見ればわかりますが、中古マンションでは隣はどんな人が住んでるかまではわかりません。
また、築年数が古い物件の場合は年配者が多く、さらに、住民の入れ代わりが進み入居者層が大きく違う事もあります。
2.価格・諸費用比較

購入価格
同じ立地や広さなら、新築よりも中古の方が、価格が低くなることが一般的です。ただし、中古でもしっかり管理されている様なら資産価値が維持され、新築との価格差はそれほど無くなることも。
また、築年数が古い物件の場合はリフォームが必要になることがあるので、その費用も考慮しておきましょう。
諸費用
価格とは別に必要となる諸費用ですが、一般的に、新築物件では物件価格の3~5%、中古物件ではこれに加えて仲介手数料(価格の3%+6万円に消費税)という不可欠な出費があります。
3.将来性比較

耐久性・耐震性
新築住宅は設計時の最新基準で建設されますので、耐震性・耐久性にほぼ不安はないでしょう。
中古マンションの場合、新耐震基準が施行された1981年以降に建てられた物なら、耐震性に大きな問題はないと考えられています。
しかしそれ以前の物件は性能の確認が必要であり、平成19年に耐震偽装の問題を受け大きく改正されています。
売却のしやすさ
住まいの資産価値は立地や広さで決まる部分が大きいので、売却時の築年数が同等なら、元々新築で購入した物でも、中古で購入した物でも、優位性は変わりません。ただし、同様の立地でも築年数により価値の差がつきます。
20年後売却する場合、新築は当然築20年ですが、築20年の中古を購入した場合、売却時は築40年となります。
どちらが売却しやすいかはやはり、築20年の方が売却しやすいでしょう。
4.まとめ

新築にも中古にも、それぞれのメリット・デメリットがあります。立地や広さ、設備の使いやすさなど、こだわりたいポイントが人によって違うように、最適な住まいもそれぞれ違ってきます。
長所と短所を充分に理解したうえで、理想の暮らしを叶えてくれる物件を選んでください。
新築マンションのメリット
売主や建築会社の保証やアフターサービス付きで安心
機能性に優れた最新設備が採用されている
耐震性や耐久性の面で安心である
管理費・修繕積立金が制度化されている
中古物件のメリット
同じ立地・広さなら、新築よりも価格が安い
実物を見てから決められる
すぐに住める