マンション購入と賃貸のメリット・デメリットを比較

様々な場面で比較される定番と言えるこのテーマで悩んでいる方は少なくないでしょう。人それぞれのライフスタイルや考え方にもよると思いますが、購入と賃貸のメリット・デメリットを挙げて比較してみていきます。
目次
1. 賃貸のメリット
2. 賃貸のデメリット
3. 購入のメリット
4. 購入のデメリット
5. まとめ

1.賃貸のメリット
【選択できる】
賃貸に住むことのメリットとしては、家族構成に合わせて間取りや広さなど選んで住めること。勤務先や子供の進学に合わせ、通勤・通学に適した住宅に引越すことも可能。近隣の住環境の変化に合わせて、住まう場所を選べるところもメリットです。
【気軽さ】
賃貸住宅は設備や家が古くなったら、新しい家に気軽に引越すことも可能です。
またライフスタイルに合わせ、特定の場所や地域で気軽に住まうことができます。
【負担が軽い】
賃貸の場合、家賃は払わなければなりませんが、住宅ローンという精神的な負担を抱えなくていいというメリットもあります。購入した場合は住宅ローンと別に固定資産税や修繕積立金なども支払う必要がありますが、賃貸はその必要はありません。
【短期的なメリット】
購入という選択は、最終的には住宅ローンが終われば完全に自分の住まいになります。長期的に見れば購入した方が良いが、転勤や結婚など、将来の予定がまだ決まっていない場合は賃貸の方がメリットがあることも。

2.賃貸のデメリット
【住まいの自由度が乏しい】
選択の自由や気軽さがメリットの賃貸住宅ですが、その反面、住まい方には不自由のところがあります。たとえば、壁に釘を打ったり、壁紙を張り替えたり、好みに合わせてリフォームしたりといった事が殆どできません。
また、ペットの飼育も禁止されているケースが多いようです。
【グレードが低い】
一般的に賃貸住宅は事業用ですので、できるだけ費用を削減して建設することが多く分譲マンションと比較すると品質が低い物件が多い。
中には分譲マンション並みの品質を備えた賃貸マンションや分譲マンションが転勤等の都合で賃貸に出されている事もありますが、周辺相場に比べて家賃は高く設定されています。
【終わりの無い家賃】
賃貸住宅の場合は家賃を一生払い続けなければならない点が最大のデメリットかもしれません。
住宅ローンという重荷はないですが、定年退職後は家賃負担が重く感じられるかもしれません。
【高齢者への貸し渋り】
高齢者や年金生活者への賃貸住宅の貸付を渋る大家さんが多いことも問題です。
たとえ資産を持っていても高齢者には貸さないケースも少なくありません。

3.購入のメリット
【住まいの自由度が高い】
建設途中の新築分譲マンションなら好みに合わせインテリアカラーや間取りの変更などもできます。また、購入した後も自分の物ですから壁紙を張り替えたり、リフォームしたりできます。
【グレードが高い】
一般的に賃貸住宅に比べ分譲マンションは建物や仕様・設備のグレードが高い。
たとえば、最近の分譲マンションの窓ガラスはペアガラスが標準仕様であったり、食器洗い乾燥機やお風呂の追い炊きなども完備されています。
また、構造的にも住戸間の防音などにも配慮がなされています。
【終わりのある住宅ローン】
30年や35年の長い住宅ローンを嫌う方もいますが、反面終わりのある支払い方法でもあります。
住宅ローンが終われば住居費の負担はかなり軽減されます。
昨今は住宅ローンの低金利が続いていますし、ローンの途中での全額及び一部の繰上げ返済も可能です。
また、住宅ローンには団体信用生命保険が付帯されていますので万一の時も安心です。
【資産価値】
分譲マンションは不動産という資産でもあります。将来住まわなくなった時は売却して現金を手にしたり、賃貸に出して家賃収入を得ることもできます。
賃貸住宅はいくら家賃を払っても自分の物とはなりませんし、税制上のメリットもありませんが、分譲マンションを住宅ローンを利用して購入した場合は一定の要件を満たせば所得税や住民税の減税(住宅ローン減税)が受けられます。
【老後の安心】
マンション購入の最大のメリットの一つと言えるのが老後の安心感です。
高齢者や年金生活者等への住宅の貸し渋りは以前より問題となっていますが、未だ解消の兆しは見えません。
そのような状況でも自己所有の分譲マンションがあれば老後の安心材料の一つとなるでしょう。
また、最近の分譲マンションはバリアフリーとなっていたり、防犯カメラなどのセキュリティ面についてなども老後生活には安心できるところです。

4.購入のデメリット
【気軽に引越しできない】
一般的に賃貸住宅と比べると気軽には引越しできないかもしれません。売却や賃貸に出すとしても少し時間や手間を要するからです。
しかし、分譲マンションの場合は一戸建てなどに比べて売却や賃貸も容易です。
【維持・修繕費が掛かる】
分譲マンションの場合は住宅ローンのほかに管理費や修繕積立金などが必要となります。また、固定資産税や給湯器などの設備が壊れた場合は自己負担となります。
【住宅ローンの負担】
住宅ローンは終わりがあるとは言え長期のローンですから、少なからずリスクはあります。
職を失ったり病気になることも否定できません。しかし、最近の住宅ローンにはそのような場合のサポートが付帯している商品もあります。
また、これらのリスクは賃貸住宅でも同じです。
分譲マンションであれば手離さなくても賃貸に出してその家賃収入で住宅ローンを賄うこともできます。

5.まとめ
ここまで購入と賃貸の場合のメリット・デメリットについてまとめてみましたが、これらの金銭的な比較はいろいろなところでされています。
購入価格や家賃設定などの基本条件や住まう場所などによりどちらが得か損なのかは違ってきます。
仮に賃貸が得だとしても人生100年時代とも言われる昨今、長く快適に安い家賃で住める賃貸住宅は少ないですし、老後に安心して住める賃貸住宅が借りられる保証もありません。
金銭の比較だけでは表せない精神的な満足感やライフスタイル、老後の不安などを考慮しない損得勘定を鵜呑みにしない方が良いでしょう。
まずはそれぞれのライフスタイルに合う分譲マンションについて考えてみましょう。